大人気なろう系中華ミステリー“薬屋のひとりごと”は、中国王朝をモデルにした後宮内の物語です。
後宮とは江戸時代の大奥を拡大したような街で、一般の男子は入ることができません。
そのため、後宮は女官や宦官といった存在が支えています。
そして、そんな後宮を統べる存在が皇帝の妃たち。
通常であれば皇后が後宮を治めるのですが、皇后がいない時には上級妃がトップとなります。
薬屋のひとりごとの開始当初は4人の上級妃しかいませんでしたので、上級妃と宦官のトップ壬氏が後宮を管理しています。
そこで今回は、後宮の管理者――上級妃について解説していきます。
後宮の妃とは
この2種の妃の違いを一言で言い表せば正妻と側室。
ただ、それだけなら皇后と妃という訳でいいのですが、わざわざ上級妃というのですから、何か特別な存在であることは確かです。
妃の階級
上級妃について考える前に、そもそも妃の階級はどうなっているのか軽く触れておきましょう。
妃って良い所のお嬢様が皇帝に見初められてなるんじゃないの?
確かに、上級妃などの限られた妃は、名持ちの一族出身だったり大商人の娘だったりとお嬢様ばかりですが、妃というだけならば、後宮に勤める女官であっても希望はありました。
個人的には、マオマオが上級妃になっちゃうんじゃないかと思うこともありましたし。
妃の階級としては大きく3段階に分かれており、与えられる部屋や宮で階級が分かれちました。
- 下級妃:女官にもチャンスがある妃(部屋を与えられる)
- 中級妃:家格がそこそこで後宮政治が上手な妃(棟が与えられる)
- 上級妃:官位が正一品の最上級の妃(宮が与えられる)
- 皇后:皇太子の母・皇帝の正妻
中国王朝では、さらに細かな階級がありますが「薬屋のひとりごと」ではこの4段階のみです。
アニメの段階の薬屋のひとりごとでは、皇后はいないので、現在の最高位が上級妃ということになります。
上級妃について
上級妃は、先ほども言ったように最上位の妃です。
定員は4名で、与えられる宮にも妃にも呼び名があります。
- 翡翠宮:貴妃・玉葉妃
- 水晶宮:賢妃・梨花妃
- 金剛宮:徳妃・里樹妃
- 柘榴宮:淑妃・阿多妃→楼蘭妃
この4人の中で御子(東宮)を生んだ妃が皇后となります。
次の章では、各キャラクターについて軽く触れます。
上級妃の五妃
貴妃:玉葉妃(ギョクヨウヒ)
翡翠宮に住まう上級妃。
皇帝に最も寵愛されているが、正直もう少し休みたいと思っていたりする。
元敵国の州都(西都)の長官にして大商人(玉袁)の娘
賢妃:梨花妃(リファヒ)
水晶宮に住まう上級妃。
毒白粉事件で我が子と自身が被害を受け、我が子を失う。そのせいでうつ状態となりマオマオの尽力で回復しマオマオのアドバイスで上級妃の地位も維持できている。
作中最大級のバストを持つ。
皇帝の外積の名家出身。
徳妃:里樹妃(リーシュヒ)
金剛宮に住まう上級妃。
先帝と現帝の2代にわたって妃となっている。
現帝のお通りがなくお飾りの妃と思われているが、年齢的なことを考えて現帝や壬氏が配慮していると思われる。
卯の一族本家のお嬢様。
阿多妃に守られる形で後宮での立ち位置を維持している。
淑妃:阿多妃(アードーヒ)
柘榴宮に住んでいた上級妃。
皇帝の幼馴染で上級妃になることには消極的だったが、自らの子が亡くなったことを機に出家して後宮を離れることに。その直前に侍女頭が起こした事件で侍女頭らが極刑に処されました。
実は、なくなったのは先帝の皇后の子(皇弟)で、阿多妃の子は生きておりそれは……
皇帝の補佐もするほど有能な妃。
家柄や親は不明。
淑妃:楼蘭妃(ロウランヒ)
阿多妃の後で柘榴宮に入った上級妃。
子の一族の娘。父は宰相の子昌。
口数が少ない上に毎日のように服装などを変えるせいで、皇帝ですら戸惑う妃。
まとめ
薬屋のひとりごとのMのガタリにおいて重要なポイントに必ずと言っていいほど登場する上級妃。
彼女たちは、皇帝の妃であり皇后不在の今は最上級の妃たち。それだけに皇后や宮廷での権力を狙って小競り合いを起こしています。
中には、他の上級妃やその子供の命を狙う事件を起こすことがありますが、表面上は良好な関係を見せています。
しかし、アニメ2期では上級妃がひとりいなくなることになるのですが、それはアニメを見るかこのブログを探してみてください。
最後まで読んでくれてありがとうございました。