転生したらスライムだった件(以下.転スラ)は、2024年にアニメ3期が放送されて、その後4期の制作が決定しました。
そんな転スラの中で今回は、アニメ3期でも登場して4期で戦うことになる悪役一族をご紹介。
その名もロッゾ一族。
勇者を頂点とする一族でありながら西方諸国評議会を作って裏から世界を牛耳る陰の実力者たちでもあります。
自分たちの利益のためならば、仲間さえも手にかけたり魔王相手に陰謀を巡らしたりとかなり怖い存在。
しかし、人類国家たちを裏で操るロッゾ一族も魔王リムルを敵に回してしまい滅亡することに。
書籍版の登場わずか3巻の短い期間ながらその後の物語に影響を与えるロッゾ一族とはどういった存在なのでしょう。
それでははじめていきます。
ロッゾ一族とは
まずは、そもそもロッゾ一族って何者なのかから説明します。
結論から言えば、シルトロッゾ王国を治める王家がロッゾ一族です。
このような小国の王家が、どうして裏から世界を操れるほどの権力を手にしたのでしょう。
それは、西方評議会を作ったのがグランベルだからです。
評議会を通じて西方諸国に協力者を作って影響力を高めていき、今では逆らえないほどの力を持つまでに成長しています。
現代世界でも、ロックフェラーやロスチャイルドといった金融一族が世界を操っているというわ愛がありますし、当たらずとも遠からずでしょう。
ロッゾ一族の成長
ここからは、ロッゾ一族が力を持つ過程を見ていきましょう。
ロッゾ一族の始まりは、勇者グランベルからでした。
グランベルと戦ったのは、ルミナス教が広まる前の魔王ルミナス=バレンタイン。
勇者ではあるものの、人間であるグランベルが覚醒魔王に勝てるはずもなく大敗。
ただ、ルミナスに気に入られたグランベルは、ルミナスと盟約を結びます。
盟約によって、ルミナス支配以外の人間を守ることになりました。
そしていつしか国が生まれていくと、それらをまとめるために西方評議会を設立して裏から操ることになります。
表向きは、イングラシア王国を議長国とした大国優位の合議制国際機関ですが、その裏で工作員などを使い評議会を支配しています。
また、別大陸(原初の赤ギィ領)からの悪魔襲来を防衛しています
アニメ3期でも登場した三武仙グレンダはロッゾ一族の暗殺や諜報担当を務めています。
ロッゾ一族のふたり
長々とロッゾ一族繁栄やロッゾ一族について書いてきましたが、この章ではロッゾ一族当主のうち重要人物を2名ご紹介します。それが……
- グランベル
- マリアベル
グランベル(声優:小野大輔)
ロッゾ一族の祖
シルトロッゾ王国の国王や五大老のボス、七曜の老師のひとりなど様々な顔を持っている。
妻マリアの死によって精神崩壊をきたし、彼女を使い魔として留め置くようになりますが、マリアベルの死によって正気に戻り、最終決戦の頃には勇者としての全盛期に戻っています。
ただ、全盛期に戻ったとはいえ現役勇者クロノアや覚醒魔王リムル&ルミナスには勝てずにロッゾ一族が滅ぶことになりました。
マリアベル(声優:水瀬いのり)
グランベルの子孫
謀略などで家族を排除してグランベルに接近して実権を握ります。
前世はヨーロッパ経済を操るような存在だったので、政治経済に関する知識は豊富にあります。
ユニークスキル「強欲者(グリード)」を駆使して多くの要人の精神を支配して操りました。
最終的には、味方と思っていたユウキに裏切られ世を去ります。
ロッゾ一族VS魔王リムル
ロッゾ一族の繁栄を支える2人が分かったところで、ついにロッゾ一族の最後を見ていくことになります。
ロッゾ一族が滅ぶことになったキッカケ。
それは、魔国連邦の魔王リムルを敵に回したから。
人類国家を支配するロッゾ一族が、どのようにしてリムルと敵対し滅んで行ったのでしょう。
聖魔対立編
ロッゾ一族が転スラに初登場したのは、ヒナタとリムルが決戦する“聖魔対立編”です。
表向きは、リムルの挑発に乗ってヒナタがテンペストに行ってリムルと戦ったことになっていますが、その裏に七曜の老師(日曜のグランがグランベルです)がいたのです。
七曜の陰謀
- リムルのメッセージを改竄して、和解の提案を挑発しているようにした
- 三武仙グレンダを使ってテンプルナイツや三武仙をファルムスへ派遣してテンペスト軍と対峙
- ヒナタorリムル暗殺用にヒナタに剣を与える
- 聖騎士隊長レナードに軍勢を組織させて戦わざるを得ない状況を作る
ただ、この陰謀はディアブロやルミナスによって阻まれて、七曜の老師は粛清されました。
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開国祭への嫌がらせ
続いて登場したのが、開国祭での経済的嫌がらせ。
それが、開国祭に掛かった経費を原則通りに支払わせるものでした。
一見すると普通のことですが新興国であるテンペストにとっては相当な痛手でした。
通常の商取引においては信用があれば物々交換やつけ払いなど融通が利くのですが、今回の場合は大原則であるドワーフ金貨での現金払いが湯給されたんです。
これに対してテンペスト側は、ガゼル王や天帝エルメシアに星金貨の両替を依頼してどうにか現金を用意して支払いました。
その結果、嫌がらせをした商人は取引停止となり居やがれ背を主導した貴族は失脚しました。
西方評議会への影響力消滅
ここからはアニメ4期以降の話となるので、アニメ勢の方はネタバレ注意です。
での事件は、西方評議会に招待されたリムルたちとマリアベルの陰謀の対決です。
まず動いたのはリムルです。
リムルは、西方評議会の議員がマリアベルのスキルで精神支配を受けていると看破してスキルを解除。
それに対して、以前からの計画通りにイングラシアのエルリック王子らがリムル捕縛のために議場に乱入。
しかし、立会人(ヒナタやシュナら)にあっさりと返り討ちにされてしまいます。
それを見越してグレンダに銃での口封じを命じていましたが、リムルのとっさの動きで銃弾がエルリックに当たることはありませんでした。
ちなみに、エルリックや協力者のギャバン伯爵は国王らに捕らえられて秘密裏に処分されています。
決戦
議場での一件で、ついにグレンダを捕縛。ロッゾ一族の呪縛からは違法して配下に加えました。
グレンダの裏切りで、リムルはロッゾ一族(主にマリアベル)の陰謀が分かり、その陰謀にあえて乗っかる形で対決の場に向かいます。
それに同行するのはユウキ(マリアベルに精神支配されているふり中)たちと領主のミリム一行。
マリアベルは、適正両区の文案のために、ミリムの親友だったカオスドラゴンを使いリムルとミリムの文壇に成功します。
しかし、さすがのマリアベルもリムルには勝てずに逃亡。
そして、合流したユウキの裏切りで殺害荒れてしまいます。
ちなみに、この時ミリムとリムルはカオスドラゴンの救出に成功しています。
また、この決戦の結果でユウキが敵であると確信したリムルはさらなる自身の強化を誓いました。
その後、魔王レオンを使ってリムルとルミナスやヒナタを分断した上でグランベルが動きます。
戦闘中は色々ありましたが、最後はルミナスによってグランベルが討ち取られて終結しました。
グランベル戦中に起きたこと
- ヒナタの死
- クロエとヒナタの時間跳躍
- クロエの勇者活動(クロノアとして)
- クロノアが入った棺をユウキに盗まれる
グランベルの死後、彼の望みをかなえるためにリムルとルミナスがクロエを覚醒勇者にしています。
まとめ
ロッゾ一族は、魔王ルミナスに対する勇者として転スラ世界に来たグランベルロッゾを頂点とする一族です。
一族は、五大老という組織を作って合議的に西方諸国評議会や西方諸国の経済を掌握していました。
それが、魔王リムル率いるテンペストの台頭で影響力が低下。それに危機感を感じたマリアベルとグランベルの2人がリムルと喧嘩をしてあっけなく敗北してロッゾ一族は滅亡。一部の残党はリムルに恭順して存続することになりました。
テンペスト襲撃がきっかけで滅んだファルムス王国と異なり、ロッゾ一族では実行犯や当主といった一部の有力者が始末されただけで、多くの王国貴族や議員、国などは滅ぼされずに存続しています。
アニメ3期では開国祭での嫌がらせ程度しか放送されていませんが、今後ロッゾ一族がどう描かれるのか注目していきましょう。