2024年3月23日24時55分より放送の薬屋のひとりごと24話をもって1期の最終回となります。
サブタイトルは「壬氏と猫猫」となっていますが、今回の話のメインは別の2名です。
それが、猫猫(以下、マオマオ)の実の両親「羅漢」と「鳳仙」です。
アニメ23話「鳳仙花と片喰」でかなり伏線がありましたので、アニメをご覧の方なら分かるかもしれませんが、今回はこれまでの2人の歩みに触れつつ最終回の話をしていきます。
薬屋のひとりごととは
「薬屋のひとりごと」は、日向夏先生によって書かれた後宮ミステリーです。
花街で攫われた主人公マオマオが、数々の事件に巻き込まれつつ解決していく物語です。
原作は小説家になろうで、書籍の発行部数は2400万部以上と大人気。
小説家になろうでは珍しい中華世界を舞台とした異色の作品です。
羅漢と鳳仙
次に「羅漢」と「鳳仙」について紹介します。
といっても、ここで詳細に解説してしまうとそれだけで記事ができてしまいますので、ここではアニメ用にギュッとまとめて紹介します。
羅漢とは
マオマオの実父である羅漢は、国の軍事を預かる大尉であり、人を動かす天才。
恩師の羅門の助けもあって、人の顔がシャンチー(中華将棋)や囲碁の駒として識別ができるようになり、それ以来、戦争では負け知らず。
それもそのはず、この後紹介する鳳仙と娘マオマオ以外にはボードゲームで負けたことがない。
それだけに、朝廷内でもかなりの発言力を持っています。
鳳仙(フォンシェン)とは
羅漢が実父ですから、鳳仙はマオマオの実母です。
緑青館三姫が台頭する以前の緑青館ナンバーワン妓女でした。
決して身を売らずに芸や頭脳でナンバーワンの座に君臨し続けた彼女が、ある客と恋に落ちて身を滅ぼしてしまいます。
ふたりの出会い
羅漢と鳳仙の出会いは、羅漢がまだ小役人に過ぎなかったころ。
同僚の付き添いで緑青館に来た時でした。
あまり乗り気ではなかった羅漢でしたが、鳳仙とシャンチー勝負して初の惨敗をきっかけに鳳仙を意識し始めます。
それ以来、3ヶ月に一回のペースで鳳仙と羅漢は対局していましたが、鳳仙の価値が高まるにつれてその頻度が落ちようとしていました。
そんなある日。
鳳仙に身請けの話が舞い込み、それを鳳仙に打ち明けられた羅漢は示し合わせたように鳳仙と一線を越えます。
これによって妓女としての価値が下がったことで、羅漢が身請けできると思われましたが、後宮で大事件が発生してしまいました。
先帝の皇后の御子が亡くなってしまったのです。
これによって、医官の羅門は後宮追放。それに怒った羅漢の父が羅門と親しかった羅漢を左遷してしまったのです。
その期間、なんと3年。
その間に、マオマオを妊娠した鳳仙は最下級の下女となり体を売るしかなくなっていました。
そうなってくると、性感染症に感染するのは当然です。
感染症(梅毒)に侵された鳳仙は、離れに幽閉されて、客を釣ることなく余生を送ることになりました。
帰国した羅漢は、鳳仙の現状を知り緑青館に走りますが、鳳仙と店に多大な迷惑をかけたことで出禁になり、それ以来2人は会うことがありませんでした。
再会、そして・・・
ついに、長年離れ離れだった羅漢と鳳仙が再開します。
マオマオの策略
時間は進んでマオマオ2回目の園遊会後。
羅漢と決着をつけるために、マオマオはシャンチー三番勝負を持ち掛けます。
ルール
1戦ごとに敗者が妖気に入った水(蒸留酒)を飲む。中には毒(追加のアルコール)が入ったモノもある。
先に3勝しするか降参させると勝ち。試合放棄は負け。
先に羅漢が2勝したものの、娘を殺めたくないので3戦目はわざと敗北。
そうして飲んだのが、アルコ―ル度数の高い酒。下戸な羅漢は一口で酔いつぶれてしまいました。
羅漢、妓女を身請けし宴を開く
ここから先は最終回に話です。
目を覚ました羅漢は、緑青館にいました。
やり手婆の案内でロビーに行くと、元鳳仙の禿メイメイと他の妓女がいました。
マオマオとの約束で、試合に負けたら緑青館の妓女を身請けすることが決まっていました。
やり手婆は自分で選べと言いますが、鳳仙とマオマオ以外の顔を識別できない羅漢にとっては他の妓女は誰も同じ。
せめて、仲が良かったメイメイを身請けしようとしますが、これを良しとしなかったメイメイは、思いっきりを扉をオープン。
そこから聞こえてきたのはなんと、鳳仙が好きだった歌。
その瞬間、羅漢は離れにダッシュして鳳仙の元へ。
そうして羅漢と鳳仙は結ばれたのです。
まとめ
以上で、羅漢&鳳仙のコイバナを終わります。
マオマオとしては羅漢とメイメイを結びたかったのですが、当のメイメイがそれを断った形になりました。
それ以来、羅漢夫婦は仲が良かったのですが病魔には勝てずに死別することになるのですが、それでも2人の愛は健在で、それがうかがえるエピソードもあるのですが、それは別の機会に。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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